100均アイテムをアンティーク調に!ワックスで施す塗装のやり方

アンティーク調

100円均一のお店に行けば、「買う物、必要なものはなかったかな?そしてインテリアに使えそうなアイテムはないかな?」とつい店内をくまなく見たくなるあなた。

最近では様々なインテリアに使用出来るアイテム、そしてDIYで使えそうな素材が100円均一のお店にも多く揃っている。

 100均で購入出来るインテリアのアイテムも充実しているが、プラスの要素でアンティークショップに置いてあるような風合いを施す方法をこだわりを持つあなたにはお伝えしたい。

DIYを行う際に施す物、例えば角材や木板等はホームセンター等で多く手に入れることが出来るが、いつも行くお店、行き慣れたお店で手に入るアイテムの方が、力み過ぎずに初めてみることが出来る。

 また形を一から作るDIYも好みの形状で作れるが、木材カットや工程は多くなる。しかし既存のアイテムに塗装加工するDIYだけであれば、100円均一のアイテムで行う方がコスパは良いかもしれない。

木の小箱

例えば、木の小箱や調味料入れを100円均一で見かけた方もいるだろう。この小物も、ワックスを使用することで一気に時間を経過したアンティークの風合いと変わり、厚みのあるインテリアの一員となってくれる。

100均好き!DIY好き!インテリア好き!のあなたに是非おすすめしたい

「ワックス」を使用したアンティーク調の施し方を本稿ではお伝えする。

100均アイテムをあなたの手で、素敵なアンティーク調にし、一層インテリアを楽しんでいただきたい。

 

アンティーク調とは?まずは画像から見てイメージを膨らませよう!

イメージ

そもそも「アンティーク」の言葉の定義は一言で言うと「100年を経過した物」であるが、これは関税法の観点であり、当たり前ではあるが、時代が進むにつれて、「アンティーク」の範囲が変わってくる。近年では「アンティーク」と言う言葉のイメージは「古くて価値がありそうな物」で、なんとなく西洋の古い雑貨や骨董品などがイメージとして定着している。

今回は一つのテイストとして定着している「時の経過を経た100年以上前の西洋の物の風合い」という「アンティーク調」に軸を置く事とする。

西洋の物風

皆さんは「アンティーク調」と聞いて思い浮かべる「色」はなんだろうか?

多くの人が「茶色っぽい」物をイメージするかと思う。試しに「アンティーク調」と画像検索していただくと、やはり「茶系」の画像が多く並ぶ。これは、時の経過から塗装が剥がれて見える木の色、そして錆の色、紙の日焼けの色が茶系であり、イメージカラーとして定着している。

このアンティーク調独特の暖かみのある「茶系の濃淡」を意識する。というのはこれからアンティーク調にDIYする際にポイントとなるので覚えておいていただきたい。

茶系の濃淡

アンティーク調を出すのにぴったりなのがワックス!

アンティーク調にDIYするのにとても便利で有効なのが木材に使用する「ワックス」である。DIYが初めてであれば「ワックス」と聞くと髪に付けるヘアワックスが想像しやすいかもしれないが、今回使用するワックスも見た目、質感としては遠くない。

木材に使うワックスの役割は表面に薄い膜を作ることで、撥水と防腐効果があり、木材を保護してくれて上品な艶も出る。また木の内部にもほんのりと染みこむ為、表面の状態が自然なのも特徴である。さらにワックスを使うことで、木目のコントラストが強く美しい濃淡が表れる。色つきのワックスであれば、真新しい木の色を、思い通りの古色に変化する事が出来る。

ワックスは「自然な木の風合いで使用感のある艶と古色を出しやすい」と覚えておいていただきたい。

それでは様々あるワックスの商品の中でもおすすめの物、また特徴をお伝えする。

あなたはどのワックスがお気に召すだろうか?

 

使い勝手、発色抜群…ブライワックス

出典:https://amzn.to/2Gvxm7k

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ワックスについて調べたことがある方は目にした事があるパッケージではないだろうか。このブライワックスは、色つきの場合は非常に発色が良く、ワックスの中でも代表的な商品である。10色以上のカラーバリエーション(クリアもあり)で、目指す色を見つけやすいのも人気の理由である。浸透性も良い為、大きな面の家具の使用、小物ともに使いやすいワックスである。

 

アンティーク調にはこれ!…アンティークワックス

出典:https://amzn.to/2I4Z7Ay

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天然素材の「蜜蝋」を原料としており、環境にもやさしい「自然派」のワックスだ。カラーバリエーションは8色程あり、どれも商品名に「アンティーク」が付けられている通り、時代の経過を感じる色合いで揃っている。

先に紹介した「ブライワックス」の方がどちらかというと艶は強く、こちらの「アンティークワックス」はほんのりとした優しい艶、表情が特徴である。パッケージもおしゃれで、優しい風合いが女性にも人気である。

 

まな板などの食品用にはこれ!…ウッドフード(蜜蝋ワックス)

出典:https://amzn.to/2GdJBC3

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国産の蜜蝋とオーガニックココナッツオイル、そして一番の特徴である食品用でも問題のないミネラルオイルの3種のみで出来ているワックスである。口にしても問題ない為、まな板や木製のフォークやスプーン等の科カトラリーにも安心して使用できる。高い撥水効果もありキッチングッズをアンティーク調にするには是非こちらをご使用いただきたい。

少量でも非常に伸びが良い為、細かなカトラリーや小物のメンテナンスにも使用しやすい面も特徴である。こちらは色付きではなく、「天然の艶だしワックス」と覚えておいていただくと良い。画像のようにこのワックスを施す事で、自然な濡れ色の艶が楽しめる。

 

フローリング等広い面にもおすすめ…オスモカラー ウッドワックス

出典:https://amzn.to/2uxftjJ

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人体に対して安全であり、耐久性、撥水性、防汚性に優れている。大容量でもあり、フローリングでの使用で人気のワックス。こちらはうすめ液を使用せずに使うようにとされている。フローリング、壁、建具、天井など大きな面での使用におすすめであり、古色の表現も抜群だが。ちゃんと木目も楽しむことが出来る。

出典:https://amzn.to/2ux3G4P

小物であれば、ワックスを塗りこむのに布で充分だが、広い面にワックスを塗りこむ際には画像のようなパッドが付いたハンディタイプの物を使うのがおすすめである。

 

ワックスを使用する際の注意

ワックス

ワックスは初心者の方にもおすすめである。その理由は「失敗がほぼない」からだ。通常の塗料であれば、塗りムラや塗料の量が多く予想よりも濃い色に仕上がってしまう事があるが、ワックスは例え塗り残しがあり、後からその部分に足して塗ってもムラにならず、逆に重ねて塗りすぎても「色」としてはある一定の濃さで止まり、不自然な濃さにはならないのである。

ワックスで濃くなるというのは「使用感のある濃さ」であり、人工的ではなく、有機的な自然な風合いが魅力的なのである。この点でもアンティーク調にはワックスをおすすめしたい理由の一つだ。

使いやすく、雰囲気が出しやすく、そして木材の保護にも持ってこいのワックスではあるが、下記の注意点は必ず覚えておいていただきたい。

■ワックスは20度以上になると液状化する為、熱に強くない。よってもしもダイニングテーブルの天板に使用する場合は、熱いままの鍋、お皿を直接置かず、鍋敷きやランチョンマットを使用する。

■ワックスの主な原料は「ロウ」の為、ワックスを使用して作業している時には火気や高温のものを近づけないようにする。保存の際も高温に注意する。

■色付きのワックスの場合、磨き残しがあると色落ちする。強く布などでこする、湿った布を長時間置いておくことは避ける。乾いた布をただ置いておくだけ等は色移りの心配はない。色落ちを最小に抑える為に、ワックスは刷り込んで磨く必要があるが、椅子や手すりなど、繰り返し擦れるような家具や場所には不向きである。

■ワックスその物の状態では問題ないが、ワックスを含んだウエスやタオルなどを、そのまま積んで置いたままにしておくと自然発火する恐れがある為、使用した布などは水に漬けて廃棄する。

熱や、頻繁に触れる箇所にはワックスは不向きであるが、どうしてもそのような場所にワックスの風合いを使用したい場合、ワックスを施した後にニスを塗布することも可能である。ただし、ニスは表面に塗膜を作る為、膜が覆いかぶさっている風合いとなる。

しかし、アンティーク調の良さである、時間の経過を楽しむには、ある意味ワックスの熱の弱さや、頻繁に触ることで磨り減っていく様子が向いているのではないだろうか。

先に紹介した3つの製品も、同じワックスでありながら撥水性に優れているもの、カトラリーなど口にするアイテムにも安心して使えるものなど様々である。

より撥水効果の高いもの、カラーバリエーションが豊富なもの、広い面でも施しやすい浸透性の良いものなど、用途に合わせてワックスを選んでいただきたい。

またワックスで保護した表面は使用している間に塗膜面が少しずつ磨り減ってくる為、撥水効果が弱まってきたかな?と感じたら、またワックスを施してあげると良い。このメンテナンスの繰り返しで非常に愛着も湧き、また独特の風合いを楽しむ事が出来る。

 

実践!100均アイテムをアンティーク調にする方法

ワックス

ではいよいよ実践といこう。今回は100均で手に入る画像のような小さな小物入れを、先に紹介した「ブライワックス」でアンティーク調にするとしよう。まずは用意する物を紹介する。

木の小箱

用意するもの

アンティーク調に施す物…今回は100均で手に入る木製の小物入れを使用。何も塗装が施されていない状態の物を選ぶ

ブライワックス(色つき)…今回は濃い目の茶にしようと思うのでダークチョコレートのような色が出せる「ジャコビアン」を使用(下記画像参照)

サンドペーパー(やすり)…素材の表面を整え磨く為に使用。やすりには粗目、中目、細目、極細目と段階があり、番号でその目の粗さが表現されている。今回は細目(320~800番)の中から400番を使用(下記画像参照)

キリやカッター…素材に傷を付ける際に使用する。

柔らかい布…ワックスを塗る際に使用する。タオルやウエス

■養生シート、養生テープ…作業を行う際に周辺が汚れない為にあると便利ではある。

【↓今回使用するブライワックスのカラーは画像のジャコビアン】

出典:https://amzn.to/2Gvxm7k

手順

①【金具をはずし、表面を整える】

可能であれば金具などは事前に全て外しておく。

木表面のささくれなどが気になる場合にはサンドペーパーなどで表面をやすり磨き上げ、

表面の汚れや埃をウエスなどでふき取る。

②【傷や丸みを付けて時間の経過を表現する】

キリやカッターで表面に傷をつけて、アンティーク調である使用感を表現する。また「角」は、やすりなどで削り、丸みを付けることで一層自然な使用感を演出することが出来る。キリで穴を少し空けるなども良いだろう。

③【ワックスを摺り込む】

柔らかい布(タオルやウエス、古着の端切れ)でブライワックスを塗布する。ワックスを少量ずつ布に取り、一箇所に固まらないように薄く伸ばしながら塗布していく。「上に塗る」ではなく「中に刷り込んでいく」ように少し力を入れてワックスを表面に馴染ませていく。特に傷をつけた箇所は入念に。

④【浸透を待つ】

ワックスが部分的に固まらないよう、全体的に摺り込めたら15~30分程待つ。

⑤【仕上げ】

15~30分後、新しい布(ウエスが望ましい)で全体を乾拭きする。この時に余分なワックスを拭き取る。

 

ポイントと注意点

摺り込みが甘ければ水気のある布で拭いた時などの色移りが増してしまう為、しっかりと摺り込み、また最後の乾拭きの際には余分なワックスの除去と共に磨くように拭いていくことが大切である。ここで上品な艶が生まれる。

傷を付けた箇所にもしっかりとワックスを摺り込むことで、茶色の濃淡が表現されて、素敵な風合いとなる為、何度もお伝えするが「摺り込み」の意識で段々と変化する木材の様子を楽しんでいただきたい。

 

塗装に慣れてきたら100均で手に入る木板にも挑戦!ステインも使用!

木板

100均には形作られた小物だけでなく、木板も販売している。壁掛け棚などを使用したい場合や、傷をつける応用として、模様を彫刻等で描くレリーフを施し、オリジナルの装飾を施すのも素敵である。

また今回は応用としてワックスを刷り込む前に、「ステインオイル」で色付けする方法を紹介する。ステインオイルは染料のように、木の内部に染みこませて木全体に色をつける。オイルステインだけでは表面の保護力はない為、ワックスを上から施すことで艶と深みを出し、保護を行う。

ワックスだけでは出せないしっかりとした着色が叶い、またワックスで深みが出て、表面を覆いかぶせることなく、木の素材を楽しめるのでおすすめである。

用意するもの

先ほど紹介した【用意するもの】にワックスをクリアのものに、そして下記のオイルステインやうすめ液等を足す。

木板…100均で手に入る木何も塗装が施されていない状態の物

■オイルステイン(ブラック)…木の色となる(下記画像参照)

■ブライワックス(クリア)…今回は色つきではないクリアを使用し、オイルステインでついた色による木目のコントラストを上げる+艶を出す為の「風合い」の要素で使用する。 (下記画像参照)

■うすめ液…オイルステインの粘度調整の為に使用する(下記画像参照)

■刷毛…オイルステインを塗装する際に使う

■容器カップ…オイルステインを使用する分だけ入れる為

■パームフィット手袋…手の油が表面に付かないようにする為

■マスクと保護めがね…オイルステインは香りがある為、マスクを、そして目に入らないように保護めがねがあると良い。

【↓今回使用するオイルステインのカラーは画像のブラック】

出典:https://amzn.to/2pM5UZv

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【↓今回使用するワックスは画像のクリア】

出典:https://amzn.to/2utXfPW

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出典:https://amzn.to/2Ia8HlU

手順

①【油分や汚れを落とす】

オイルステインの着色で失敗しないポイントは何よりも「研磨」である。手の油分や汚れが表面に残っていると、その部分にはオイルが入り込まず、色ムラが発生する。よって最初にやすりでしっかりと表面の汚れ、手の油を取り除く。この際にパームフィット手袋(タクシーの運転手さんが着けている薄手の手袋)を着けて行うと良い。やすりは掛けすぎて表面をツルツルにしすぎると、逆にオイルが入りにくくなるので注意。汚れを落とし表面を軽く整えるところで止めるのがポイントである。研磨後はウエスで木屑を拭き取る。

②【オイルステインの準備をする】

オイルステインを使用する分だけ他の容器に分け入れ、ゆっくりよくかき回す。冬場などでオイルステインの粘度が高くなっており、塗りにくい場合にはうすめ液を少しずつ足して、粘度を調整する。うすめ液は下記のようなペイント専用のものを使用する。

③【オイルステインで着色する】

刷毛でオイルステインを木口から塗りこんでいき、表面は木目に沿って刷毛を動かす。塗ってすぐにオイルステインは内部に入りこんでいく。ここでウエスを使い刷り込みながら余分なオイルを拭き取る。30分程乾燥させて色が薄く感じればもう一度同じ作業を行い、色を濃くする。

④【ワックスを摺り込む】

完全にオイルステインが乾き、しっかりと色が付けば、小物で行ったワックスの工程でワックスを塗りこんでいく。

ワックス

※傷などを施すタイミングは、汚れを取る前の一番最初、またはワックスを施す手前がおすすめである。

木の板の場合、金づちなどで角に凹みをつける、はさみで大きな傷を付けるなど、大胆なことを試せるのと、面積が広い程、傷の大小が様々ある方が自然な仕上がりとなるので、思い切りやってみていただきたい。

アンティーク調の雰囲気を出すのに大切なのは、「茶の濃淡が出ている」ことである。傷やへこみ、穴などの変化がある方が木目に変化が出て、よい濃淡が出やすい。

ポイントと注意点

オイルステインを使用する際にはしっかりと換気を行う事が大切である。ワックスと同じく火気に近づけない、保存の際には直射日光を避けるなど、製品に記載されている取り扱い方法をしっかりと確認する。

また有機溶剤が含まれているため、皮膚についた場合にはすぐに石鹸水で洗い落とす。

作業終了後、刷毛などは新聞紙や布でできるだけ塗料を拭き取り、うすめ液でよく洗う。

オイルステインでしっかりと色をつけ、ワックスで深みのある風合いを行う工程は、表現の幅が広がる。オイルステインを使用するとなると注意点や工程が増える為、まずはワックスのみでのアンティーク調を試して、慣れてきたらオイルステインで一層色の変化も楽しんでいただきたい。

 

ワックスさえ手に入れば、アンティーク小物を楽しめる!

アイテム

100均の木製アイテムをアンティーク調の小物に変身させる方法をお伝えしてきた。

100均で販売されているアイテムでも、ワックスを塗りこむことで一気に茶色の濃淡が演出でき、深みのあるオリジナルのアイテムへと、そしてあなたのお部屋の雰囲気を盛り上げてくれる要素となってくれる。

紹介した用意するものは、あると便利な物も入っているが、言えばワックスだけ手に入れば、布などは古布があれば可能である。ちなみに表面を整えるやすりも100均で手に入る。

アンティーク調含め、時間の経過を感じさせる塗装をエイジング塗装というが、他の塗料を使用するよりもワックスの使用は小物であれば、気軽に作業開始することが出来、失敗というのがほぼない。今まで、自分で少し手を入れてみたかったけど準備や工程が手間に感じていた場合は、

「ワックス手に入れる」→「小物に傷つける」→「ワックス摺り込む」だけ覚えておいていただきたい。美しい木の濃淡と艶でアンティーク調をまずは気軽に楽しんでいただきたい。

またDIYの面白いところは、自分で何か作り出すと、今までなんとなく見ていた物への見方が変わるところでもある。アンティーク物はどんな風合いか、色についても「茶」だけの表現だったものが「チャコールブラウンか…」など色、テクスチャに対しての捉えかたの幅は大きく広がる。この記事を読んでいただいたことがきっかけで、インテリアやDIYを一層楽しんでいただければ幸いである。

『記事監修』 貝掛 攻 エイジング特殊塗装士

ノーベルペイント代表
エイジング&特殊塗装専門の塗装士として独立し、全国規模で、飲食店、美容室、マンションなどのエイジング塗装、特殊塗装を多数手がける。その技術を広げる活動も行い、全国にてクオリティの高いエイジング特殊塗装ができる塗装師を育成している。

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